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6.部屋探し [ドタバタ留学記]

6.部屋探し

日本にいるうちから開始していた部屋探しですが、いよいよ本格的に行動を始めました。
まず私は学校を頼ることにし、学生オフィスに足を運びました。
がしかし、というよりやはり、思うような結果は得られず申し訳程度にいくつかの不動産を紹介されただけでした。
実はこの時、学校の斡旋で入れる物件として十時まで楽器演奏可能な寮のような巨大アパートがあることを知ったのですが、入居リストは一年待ちの状況ということで断念。それにしても学校がもっと早くその情報をくれていれば前もって登録していたのに,と不満に思いましたが、時すでに遅しです。数ヶ月前に登録しておき、しっかり部屋を確保しているヨーロッパ人の同級生たちを目の当たりにし、やはり日本のように遠くにいては実際は何も情報が得られてなかったのだと痛感しました。

学校関係の物件が見つかれば万々歳だったのですが、まぁ期待はしていなかったしと気持ちを切り替え、次は日本にいるうちにピックアップしていたいくつかのツテ(掲示板などから得た、個人的な下宿や賃貸の募集)に連絡をとってみることに。
日本でもやりとりはしていたのですが細かい部分、ピアノが搬入可能か、などの情報を得ることはやはりメールや電話では難しく、とりあえず到着後連絡を、と約束していたのでした。ネットでの募集、楽器店からの紹介の他、学校にもいくつか張り紙があり合計して十数件の情報を得ていたので、すべて当たってみればいくつかはいい物件が見つかるに違いない、と期待をかけていたルートだったのですが……信じられないことにこれが全滅でした。

まず大部分は、「もう他の入居者がきまってしまった」との事。日本から電話したときにはまだ空いていたはずなのに、と苦い思いをしましたが仕方ありません。
運良くまだ空いており、実際部屋を見るところまでこぎつけた数件のアパートもピアノを弾けるという条件をクリアすることはできませんでした。
「見つからないねー」といいつつも、心の中ではなんとかなるだろうと呑気にかまえていた私もここまできてようやく本気で焦りを感じ始めました。あんなにたくさんリストアップしていたものがことごとく外れだったのです。
賃貸物件の週刊誌が何冊もあり音大生用のマンションもたくさん存在する日本が、どれほど恵まれた社会であったか改めて実感し、甘い気持ちでいて部屋を見つけることはここでは不可能なのだと思い知らされました。

並行して進めていた不動産めぐりでも成果はあがりませんでした。厳密にいうと、楽器可の物件が数件あったのですがすべて予定金額を大幅に上回る家賃で、かつ部屋数も多く、とても一人暮らし向きではなかったのです。
オランダの家というのは隙間なくびっしりと建てられている場合が多く、実質隣との間は壁一枚。そのため防音効果がほとんどないのだそうです。
そんな中で楽器可の物件となると、どうしても郊外のファミリー用一戸建てになってしまうようでした。

一週間朝から晩まで歩き回ったにもかかわらず未だ何も進展しない状況に悲壮感さえ漂いはじめ、2日後に帰国がせまった父も、自分がいるうちになんとか見つけたいと焦っているようでした。

そんな中ふと入ってきた不動産からの電話。
「北のほうに空き物件が出たので見に行ってみますか?」
との誘いでした。
期待はしていなかったものの藁にもすがる思いで見に行ってみたところ、なんとこれが大正解!
環境の良い住宅地の中にあり、学校まで30分とけして近くはないもののなにより楽器を弾いてもいいというのです。
大家さんも非常に感じの良い方で、迷うことなくその物件に決めたのでした。
今までの事が嘘のようにぽんぽんと話が進み、翌日には入居も可能だとのこと。
苦労した甲斐があったなぁと心から喜んだ私たちだったのですが実はとんでもない落とし穴があった事をこの時はまだ知る由もなく・・・。
焦りと疲れで、一も二もなく決断してしまった安易さが失敗だったのですが、これはまた後でお話しすることに。

父を空港まで見送ったあと新しい部屋に帰ればもうひとり。広い世界に置き去りにされたような不安と、未知なる生活への期待が入り混じり、決意も新たにいよいよ私のオランダ新生活が始まったのでした。


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